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議事録records

令和2年 区民文教委員会(2月14日)

理事者報告

理事者報告
1.住民基本台帳による世帯と人口の動き(資料1)
2.個人番号に係る通知カードの再交付手数料の廃止について(資料2)
3.成年被後見人に係る印鑑の登録資格の追加等について(資料3)
4.「中央区ビジネス交流フェア2019」の開催結果について(資料4)
5.令和2年度の夏季休業日変更に伴う区立幼稚園預かり保育料の見直しについて(資料5)
6.令和元年度児童・生徒の学力向上を図るための調査結果について(資料6)
7.図書館における指定管理者制度の導入について(資料7)

議事録

梶谷委員

私からは、資料6の令和元年度児童・生徒の学力向上を図るための調査結果について質問をさせていただきます。

調査内容(2)の児童・生徒質問調査から質問させていただきたいと思うんですけれども、まず学校に行く前に朝食を必ず食べるかという問いに対して、小学校、中学校ともに、東京都の平均を下回る結果が出ました。中央区として、この結果をどのように受けとめているのか。そして、今後改善するために、学校で具体的な指導を現在どのように行っていて、今後どのように行っていくのか、現時点で決まっていることがあれば教えてください。

中山指導室長

まず、朝食のとり方に関する子供たちへの指導というところですが、健康教育全般のところで、健康な生活をしていくために子供たち自身が考えて、食事であるとか、睡眠であるとか、運動であるとか、そういったものをどうとっていくかというのは、体育科の保健領域の中で勉強しております。これについては、小学校も中学校も、まず体育科保健体育の領域の中で確実に学習しているところです。それ以外に、例えば保健室で発育測定等をやるときに、養護教諭のほうから、睡眠の大事さも含めて、朝食のとり方であるとか、そういったところについては指導しておりますし、栄養のとり方については、家庭科の中で指導してございます。子供たち自身がそこに必要性を感じるというか、自分の健康に関して関心を持つ。まず、この教育については、それぞれの学習の中でやってございます。

一方で、保護者の方への啓発というのも必要だと思いますので、このあたりは、この結果をお知らせしながら、学校のほうでそれぞれの形で保護者の方にお話いただくことも必要かなというふうに考えております。

以上です。

梶谷委員

去年の議事録等も拝見したんですけれども、去年も同じような結果で、東京都の平均よりも下回っていて、今後も学校で指導していくということで、改善点と改善の仕方なども議事録で拝見したんです。去年の結果から、子供たちが朝食をとることを自分の中で大事だと思って、今までとらなかった子が朝食をとるようになったというふうな改善みたいなものが具体的に見られるというか、そういうものはあったのですか。

中山指導室長

学校としましては、子供から聞き取りというか、手を挙げてもらうとか、こういったアンケートといったところで朝食を食べているかどうかの確認しかできませんが、その中で著しく上がっているとか、著しく下がっているとか、並行であるとか、そういったところについては、対象の学年が毎年この調査は違いますので、その辺は追っていかなければいけないかなというところで、現時点では把握はできてございません。申しわけございません。

以上です。

梶谷委員

今後指導していく上で、追っていかないと、本当に改善できているかどうかがわからないと思うので、その点は、今後も授業で教えていくのであれば、その子供たちが改善できているのかどうかも追って調査をしてほしいなと思います。特に中央区は共働き家庭が多いので、朝も忙しく、ゆっくり家族で朝食を食べるのも難しいと思うので、ただ朝食を食べるように指導するのではなくて、ぜひ家族とみんなで食べることの意義や重要性についても強調して教えていっていただきたいと思います。

次に、自分のことを大切な存在だと感じているかとの問いに、どちらかといえば感じていない、感じていないの合計が、中央区の小学生では21%、東京都の小学生は22.3%、中央区の中学生では30.7%、東京都の中学生は33.8%と結果が出ました。

東京都教職員研修センターの調査によると、小学3年生と中学1年生において、自尊感情に大き目な落差が見られるということが指摘されています。小学校3年生では、学習内容がぐっと難しくなり、つまずき始める児童がふえてくる。塾に通い始めて大量の宿題を課せられるようになる。また、中学1年生は中1ギャップなどが理由として挙げられています。2018年の内閣府が行っている我が国と諸外国の若者の意識に関する調査でも、自分自身に満足しているという項目で調査した7カ国中で、日本が最も満足度が低い結果となりました。

今回の結果を踏まえて、区の御見解をお聞かせください。

中山指導室長

自尊感情、自己肯定感にかかわるところにつきましては、これといった施策、方法ということではなくて、教員一人一人が子供たちを認め、励ます。子供たちの学習の中でしっかりと頑張ってもらい、そのことをしっかりと称賛していくであるとか、そういった成功体験を子供たちにいろいろな場面で味わわせていくことが一番必要だというふうに感じております。このことについては、指導法とか、根本的な教育方針であるとか、学校経営方針にかかわってくるところでございますので、それぞれの学校はそれを理解しながら行っているところだと思っております。

以上です。

梶谷委員

大阪市の生野南小学校では、命の誕生、誰もがとても大切な存在であることを教え、子供たちは自分を肯定し、自信を持って生きていけるようになる授業の工夫を行っています。先日、大阪市生野区に行きまして、生きるチカラまなびサポート事業を視察してきました。みずからの力で未来を切り開いていくために欠かすことのできない自尊感情の醸成を図ることを目的に、学校の要請に応じて、それぞれの分野で活躍されている企業の方などを講師として派遣する事業を大阪市の生野区が行っていました。

中央区の小・中学生たちがもっと自分に自信を持って自己肯定できるように、自治体としても今後取り組んでいってほしいと思います。

以上です。

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