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令和2年 予算特別委員会 (第10日 3月25日)

議事録

梶谷委員

令和2年予算特別委員会に付託された中央区各会計予算案につき、立憲民主党新風会の態度表明を行います。

本予算案は、矢田前区長が2017年、輝く未来へ橋をかける - 人が集まる粋なまちの実現に向けて、20年の中央区基本構想を打ち立て、その前半に当たる中央区基本計画2018に基づき、山本区長により手がけられた初めての予算案でございます。

山本区長は、令和2年度予算に当たり、東京2020大会で“心の通うおもてなし”そして成長力あふれ環境にやさしいまちと題し、基本計画2018の9つの基本政策については、令和2年度は、基本計画の前半の中間年に当たるため、その事務事業の執行はもとより、年少人口を中心とする今後の人口増加に対応した子どもも親も安心できる子育て・教育環境の充実、今年開催される予定であった東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の成功とその後の魅力づくり、都心の特性を踏まえた環境に配慮した緑豊かなまちづくりについて重点的に取り組むほか、築地の活気とにぎわいの継承と発展、首都高速道路日本橋区間の地下化と、将来、都心中央区が担う都市の一層の発展のための積極的な基盤整備に向けた新たな取組にも着手するために、新規事業33事業、充実事業27事業、継続事業41事業、計101事業、総額430億2,414万7千円について、また、一般会計予算総額は前年度比14.8%増の1,183億7,400万円という2年連続の増加、そして過去最大の財政規模予算編成を提案なさいました。

これを受け、立憲民主党新風会は、平成30年度決算、平成31年度予算を基に、金額の増減及び事務事業の効果がもたらす区民福祉の充実という観点を基に、丁寧に質問をさせていただきました。

新年度予算案の大きな柱は、本年開催予定であった東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の成功とその後の魅力づくりに向けた地域と一体になった各種事業であります。選手や大会関係者、観光客など来街者をおもてなしの心を持ってお迎えし、区民の参加・交流の機会を創出していくための積極的な事業、とりわけ、区民協議会の方々が手がけた折り鶴ウェーブや、檜原村のヒノキを使用したおもてなし扇子、晴海のおもてなし拠点を発信場所とし、地域全体でオリンピック・パラリンピックを盛り上げ、楽しもうという趣旨の下で、同時に、前区長より継承している平和を大切にした企画がなされ、区民のレガシーとしても非常に有効なお取組となっていることを評価しております。

しかし、昨夜、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の延期が決定され、これにより、企画している事務事業の実行が延期されるなど、今後、区民生活に大きな影響を与えることが予想されますので、柔軟かつ適切な対応をお願いいたします。

子どもも親も安心できる子育て・教育環境の充実として、引き続き待機児童問題や保育の質について取り組んでいただいていること、また、長年にわたり、利用する区民からのお声を実現させた一時預かり保育におけるオンライン整理券発券システムの導入、未就学児のパラリンピック観戦支援、また、小中学校におけるICT環境の整備、児童・生徒のパラリンピック観戦、2020年4月からの新しい教育指導要領より先駆けて中央区が力を入れてきた英語教育のさらなる充実は、次世代の力を伸ばす学校教育として、大きな展開となり、今後、国際理解教育に向けて、ますます重要になることと思います。

新たな風水害被害が多発することから、地域防災計画の修正、大規模災害に備えた防災拠点への蓄電池の配備、災害情報一斉送信システムの導入などの各事業は、地域防災を強化する取組となると評価させていただきました。新型感染症や大きな災害は、予告なしにやってきます。区民の命を守る対策を今後もお願い申し上げます。

中央区の森協定地の拡大やフードドライブ受付窓口の常設化、燃やさないごみの全量資源化など、環境に配慮したまちづくりにも取り組まれております。グリーンインフラガイドラインを策定し、緑の量的拡大、質的向上を図り、深刻化する地球温暖化の防止に寄与し、区民、そして事業者とも連携をし、SDGsにかなうまちづくりを積極的に取り組んでおられることは、高く評価できる事業であります。

高齢者福祉の充実、障害者福祉の充実の各種事業のほか、少子高齢化社会に向けた環境にやさしい道路、人にやさしい歩行空間の整備、また本予算案では、JR総武線馬喰町駅のエレベーター設置の補助、受動喫煙防止対策は、多様化する国際都市中央区として必要な整備と考えます。

都市の発展のための基盤整備、地下鉄新線の実現に向けた事業については、中央区と近隣区、ひいては東京の発展を支えていく様々な整備と捉えております。さらなる発展・充実に向けて鋭意お取り組みをお願いいたします。

今後も投資的経費は一層増すことになりますが、基金の活用、公平な収納率向上や歳入の確保に向け、財政の健全化には一層御努力をお願いいたします。

立憲民主党新風会は、本委員会に付託された令和2年度各会計歳入歳出予算案に賛成いたします。

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