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令和4年 決算特別委員会 (第7日 10月11日)

議事録

梶谷委員

★総括質疑

これまでの各款の質疑では、令和3年度予算において、新規・充実をはじめとする重点事業について質問をさせていただきました。総括質疑ということで、区の事業を一通り確認した上で、幾つか質問をさせていただきます。

まず、災害対策について質問させていただきます。

一般的に、9月が台風の上陸するピークと言われておりますが、9月はもちろん、10月に入っても台風に対して油断できず、むしろ警戒が必要と言われております。台風は大型であるほど広範囲に影響を及ぼすおそれが高く、発達しているほど暴風が吹き荒れるなど、荒れた天気をもたらします。令和元年度には台風15号が襲来し、三浦半島付近を通過、強い勢力で千葉市付近に上陸しました。関東地方南部や伊豆諸島を中心に防風、大雨に見舞われ、特に台風が通過した千葉県の各地で観測史上最も強い風が吹き荒れ、鉄塔や電柱が倒れて大規模な停電が発生するなどの影響が出ました。関東に接近、上陸した台風としては、過去最強クラスと呼ばれておりました。その後、続けて襲来した台風19号では、中部地方から東日本全般にかけて広域的な被害がありました。

そこで、大型台風が本区を含む関東地方を直撃する場合の本区の初動態勢について教えてください。

大地震や水害等の自然災害に加え、大規模テロや弾道ミサイル等の新たな脅威も加わり、さらに、高齢者を狙った特殊詐欺の注意喚起など、多岐にわたる情報発信を現在行っていただいております。安心・安全メール、ツイッター、フェイスブック、防災マップアプリをはじめ、LINE等も新たに加わり、情報発信に力を入れていただいていることは承知しておりますが、改めて、災害発生時の区民への緊急情報発信についても、本区の取組状況、課題や今後の方向性についても併せて教えてください。

菅沼危機管理課長

まず、台風対応における初動対応についてでございます。

委員から御紹介ございましたとおり、令和元年の台風15号、19号では大変甚大な被害があったという教訓を受けまして、当時、私どももその教訓を踏まえた態勢の確認をしたところでございます。具体的には、台風は一般的に熱帯低気圧から台風に変わるというところの規模、進路の気象情報が大本になりますので、気象情報をつぶさにキャッチした後に、それは3日ないしは5日前という話になりますけれども、具体的には防災危機管理室長を長とし、さらには環境土木部長を長とした、水防連絡会議を速やかに開きます。今、お話ししたとおり、そこで台風規模、進路を注視しながら、職員の初動態勢、配備を決定するところでございます。

具体的に、今年に入りましても、先月ですか、シルバーウイークの前半には台風14号、後半には台風15号、いずれも規模も進路も関東直撃という事態を免れたので、さほど大きなというか、全く大きな被害はなくて、胸をなでおろしたところでございますけれども、そのときにも環境土木部及び防災危機管理室のほうで配備する職員体制をそれぞれ決めまして、気象庁並びに気象協会等の情報を逐次キャッチしながらという水防態勢を敷いたところでございます。あわせて、そのときの話をしますと、9月16日にはホームページのほか、安全・安心メール、ツイッター等の情報発信によって区民への注意喚起を行ったといった取組をしてございます。

次に、災害を含めた緊急情報発信の取組状況についてでございます。

令和2年7月1日から災害情報一斉送信システムというものを構築してございます。具体的には、御案内のとおり安全・安心メール、ツイッターのほか、フェイスブックや防災マップアプリ、それらを自動的に、いざ有事の際の区民への情報発信、情報伝達を行うシステムの構築を令和2年度にしたところでございます。

一方、今後の予定としましては、令和5年2月に予定してございますホームページのリニューアルに併せて、一斉送信システムにホームページを組み入れ込む形で、今、企画部と私どもで連携を取りながら、その準備をしているところでございます。

課題感としましては、やはり水害と地震対応は若干時間的な猶予が変わりますけれども、速やかな情報発信に向けた、それが防災危機管理室あるいは広報課のほうで誰でも操作できて初動対応が取れるというところを、日頃から定期訓練を通じて習熟を図っている部分、つまり誰でもいつでも区民への情報発信が行える体制を密にしなければいけないというところが、まず1点としての課題感といいますか、取り組まなければいけないことです。また、日頃から地震、水害のそれぞれの防災関係機関と連絡網を密に取るというところの点検・確認も日々取らなければいけない。そこの部分につきましては、防災危機管理室で絶えず確認をしなければいけないというところでございます。

いずれにしましても、こういった災害情報システムの一斉発信の部分の強化に努めながら、そういった初動態勢と情報伝達という2つの部分の取組をきちんと日々点検していかなければいけない、そのように考えているところでございます。

以上でございます。

梶谷委員

それぞれ詳しく御答弁いただき、ありがとうございます。

初動態勢については、令和元年度の台風の教訓を踏まえて、気象情報をキャッチし、すぐに水防連絡会議を開いて職員の初動態勢について確認すること、体制を構築していることを確認させていただきました。

令和2年7月1日からの一斉送信システムの構築によって自動的に発信できること、そして令和5年2月にホームページをリニューアルして、システムにホームページを組み込むことも確認させていただきました。

台風などの災害時には、本区の初動態勢、そして区民の方々への正確な情報発信がとても大切になると思います。今後も、情報発信の充実、体制の強化をよろしくお願いいたします。

総務費の質疑の中でも、前委員から液体ミルクについて質疑がありました。ガスボンベや清潔な水などが必要ないため、液体ミルク自体は災害時にも有用だとされていますが、常温保存で賞味期限が短いことが課題であり、特に常温保存という保存環境の課題で、中央区では備蓄品として加えることは厳しいと伺っておりました。

9月より、区役所内の1階で500缶を保管し、備蓄してくださっていることが当委員会の質疑の中で報告されました。以前も御紹介しましたが、大阪府箕面市では、公立保育所に常時600個の乳児用液体ミルクを備蓄できるよう、ローリングストックの手法を活用して、ふだんから使用しながら必要数を確保しております。災害発生時は避難所等で使用するそうですが、この方法はWHOの母乳代用品のマーケティングに関する国際基準にも反することはなく、非常に有効な手段となっております。

今後、保育所や各防災拠点の備蓄保管なども含めて、液体ミルクについて拡大していく御予定はあるのか、課題等も含めて教えてください。また、賞味期限が近くなった際はどのように処分される御予定なのか教えてください。

また、文京区では、赤ちゃんが飲み慣れていないために災害時に液体ミルクを活用できないことを防ぐために、様々な機会を捉え、液体ミルクの正しい使用方法を普及啓発し、誰もが正しく使える環境づくりに常に取り組んでおります。本区としても、具体的な周知活動が必要だと思いますが、計画があれば教えてください。

河内防災課長

液体ミルクについてです。

まず、今後の拡大する予定というところですけれども、今回、液体ミルク導入に当たりましては、その保管方法であったり、様々検討いたしましたが、やはり防災拠点等において温度管理がなかなか難しいというところもありまして、今回、500缶を区役所の温度管理ができる保管場所に保管して、必要に応じて拠点等に届けるというような形で、備蓄することにいたしました。

課題等は、やはり温度管理というところであったり、各保管したところからどのように実際に必要とされる方に届けるかという運用面等もございます。また、液体ミルク自体は缶に入って既に出来上がっているもので、今回導入したものは、240ミリリットル入っていますけれども、それは使い切りということで、お子さんによって飲む量も違います。結構ロスもあるということで、コストも含めた効率性というところもございますので、現時点では拡大の予定はありませんけれども、今後、保護者のニーズであったり、そういったところを注視しながら検討してまいりたいと思います。

賞味期限が近くなったものの処分というか、活用ですけれども、一般的には防災備蓄につきましては、液体ミルクに限らず、食料品等、可能な限り、事前に拠点での訓練とか、そういったイベント等に活用したり、団体に寄附をしたりとかいう形で、極力ロスがないように活用を図っているところです。今回、液体ミルクということで、先ほど御紹介のありました母乳代用品のマーケティングに関する国際基準、WHOの基準等もございますので、そこに留意しながら活用方法を検討してまいりたいと考えております。

また、今後の液体ミルクに関する周知活動についてですけれども、今、区としましては、さきの答弁でもお伝えしました、「わが家わがまちの防災ハンドブック」に、今回、家族に合わせた食料の備蓄ということで液体ミルクを掲載しているほか、今、区役所1階の防災課の防災用品の展示コーナーにおいても液体ミルクを陳列して、御紹介させていただいております。また、窓口で液体ミルクについてのパンフレットなども置かせていただいて、その中には、もちろん液体ミルクの飲ませ方とか留意事項等を掲載しているところです。今後、いろいろなイベントであったり、そういった機会を設けて、液体ミルクをはじめ、防災に有用なものについて普及啓発を引き続き図ってまいりたいと考えております。

以上です。

梶谷委員

保育所のローリングストックの手法を活用した備蓄は、多くの自治体でも行われており、大変有効だと思います。赤ちゃんは、約3時間おきに、昼夜を問わず授乳が必要となります。赤ちゃんの体内時計はびっくりするぐらい狂いがなくて、粉ミルクを備蓄していても、災害が起きた際にお湯がすぐに用意できないと調乳することができません。ミルクが欲しくて泣いている赤ちゃんを前に、一分一秒でも早く授乳させてあげたいと思うのが親心だと思います。いざというときに近くの拠点で液体ミルクがもらえる体制は、パニックが起きている中でとても重要だと思います。

今後の拡大について、保管の温度管理が課題ということも確認しました。各拠点にどう届けるのか、運用について体制強化に努めていただきたいと思います。

災害時、液体ミルクをどのように飲ませられるのか、さらなる課題もあると思います。液体ミルクの販売当初はまだまだ認知度も低く、ふだん使いをする親御さんも少なかったのですが、現在はかなり普及されており、缶に直接哺乳口を装着して、哺乳瓶がなくてもミルクを飲ませることもできるような便利な哺乳口も多くのメーカーが販売しております。どんどん便利に進化しておりますので、本区としても、周知活動も含めて、今後も注視して取り組んでいただきたいと思います。

次に、緊急一時保育援助事業について質問をいたします。

予算書165ページにあるベビーシッター型の緊急一時保育援助事業は、予算額が37万9千円に対し、決算額がゼロ円ということになっております。こちらは利用者がいなかったという認識で合っていますでしょうか。昨年、一昨年の本事業の利用者人数についても教えてください。あわせて、きらら中央でも施設型として同じ緊急一時保育を行っておりますが、こちらの利用者の人数についても教えてください。

須貝子ども家庭支援センター所長

緊急一時保育援助事業の実績でございます。

令和3年度につきましては、実績がゼロということで間違いはありません。こちらは病気や出産のときに利用できる事業でございますけれども、同じ理由で利用できる、きらら中央などで実施している施設型の一時預かり緊急保育に預けに行くことを御希望されている方が多いというところから、実績がゼロとなっております。また、令和元年度、令和2年度につきましても、実績はゼロとなっております。

一方で、きらら中央での施設型利用の実績ですけれども、令和3年度のきらら中央の緊急保育が119件、日本橋分室が8件、十思分室が25件、京橋こども園で50件となっております。

以上でございます。

梶谷委員

本事業の利用者が3年連続ゼロ人ということは、事業そのものに課題があるのではないかなと思いました。きらら中央の施設型の緊急一時預かりは、前日までの予約で1日2名までの枠となっております。一方、本事業のベビーシッター派遣は3日前までの申込みということで、そもそも緊急時を3日前に予測することはできないと思います。緊急一時預かりに関しては、突然の出産など、当日にお願いしたい場合もあり、緊急一時預かり事業の利便性について、さらなる拡充が必要と考えます。

例えば、区内保育園と連携し、事前登録、保育園側と事前に面談等を行っておき、その期間中であれば、いざというときに当日でも受け入れられるなど、緊急一時保育援助事業については、利用者の立場に立って見直し、改善していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

須貝子ども家庭支援センター所長

突然の預かりを含めました一時預かり保育事業につきましては、安全面も考慮しまして、専用の施設やスペース、また専任の職員を配置して実施することが必要だと考えております。現状、保育園につきましては、そのような面積的余裕や人員配置は難しいと考えておりまして、今後のニーズを考えましても、現時点での保育園での実施は難しい状況であると考えております。

なお、きらら中央の緊急一時保育でございますけれども、原則、御案内は前日までに予約してもらうということになっておりますが、現在でも、やむを得ない事情がある場合には個別の相談に応じております。当日の空きがあり、保育士の人数が受入れ可能な状況である場合には個別に当日でもお預かりを行っております。今後も、個別に御相談いただければ、一時預かり保育施設の中で個別に対応してまいりたいと考えております。

以上でございます。

梶谷委員

2人目の出産でどうすべきかを考えるのが、出産時の上の子の預け先となっております。里帰りしたり、親族に自宅に手伝いに来てもらえたりする場合はいいのですが、親族も遠方だったりと、頼ることが難しい場合が多くあります。特に、このコロナ禍できょうだい児の出産立会いや入院に制限を設けている産院が多くあります。先ほど個別相談を受け入れているということで安心をいたしました。区民ニーズに応えられるように、今後も環境整備をお願いしたいと思います。

次に、寝たきり高齢者紙おむつ等支給事業、寝たきり高齢理美容サービスについて質問いたします。

寝たきり高齢者紙おむつ等支給事業では、予算額が6,511万1千円に対し、決算額が6,653万7,980円、寝たきり高齢者理美容サービスでは、予算額が874万9千円に対し、決算額が876万1,840円でした。これらの事業は当初の予算額を上回った決算額となっており、利用数が想定よりも多かったということだと思いますが、予算見積り時の想定人数、実際の利用者数、さらに、どういうことが利用者数の増加につながったのか、本区の御見解を教えてください。

早川高齢者福祉課長

寝たきり高齢者紙おむつ等支給と理美容サービスについてでございます。

委員から御案内がありましたように、両事業とも、令和3年度予算を編成したときよりも実績のほうが上回っている状況にございます。こちらにつきましては、人数というよりは対象者となり得る65歳以上の方、また要介護2以上で寝たきりまたは認知症の状態にある方が対象になりますので、そういった方々の実績を、経年変化の中で平均を出しまして、安全率等を掛けて見込んでいるところでございまして、紙おむつ支給につきましては、令和2年度に比べて令和3年度は予算規模として3%増で予算化したんですけれども、実際は5%増加したということで実績が上がりました。理美容サービスにつきましても、同様の考え方で予算を計上したんですけれども、それ以上の伸びというふうになってございます。

要因といたしましては、幾つかあるんですけれども、その一つが、令和3年5月に65歳以上の方の世帯全てにお配りしました高齢者福祉事業のしおりを御覧になって問合せをされる方が結構増えてございます。また、令和2年度はコロナによる利用控えがありまして、理美容サービスもかなり、それまでは40%前後の利用率だったところが、37.6%ということで、がくっと減ったんですが、また令和3年度は41%に増えたというようなところが増加になった要因となってございます。

以上でございます。

梶谷委員

大きな要因として、令和3年5月に65歳以上全員に配った高齢者福祉事業のしおりが大きく影響したのではないかということで理解をいたしました。

さらに、決算額が予算額を大きく上回った事業に、上限3万5,000円まで補聴器の購入費を助成する高齢者医療補助用具購入費用の助成と、がん患者ウィッグ・胸部補整具購入費助成があります。これらの事業についても、予算見積り時の想定人数、実際の利用者数をはじめ、利用数の増加について本区の御見解、さらに今後の方向性について教えてください。

早川高齢者福祉課長

高齢者医療補助用具購入費用助成、本区では、今、補聴器の購入費用の助成を行っております。こちらの見込みと実績でございますけれども、令和3年度は57件ということで予算計上しましたが、実際は71件の実績がございました。令和2年度も同様で57件で見込んでおりましたが、63件ということで、2年続けて予算を上回る状況となってございます。こちらも、先ほども御案内いたしましたが、高齢者福祉事業のしおりの全戸配布といったものも実績増の理由となっているところだと思いますが、それ以外に、耳鼻科のお医者さんですとか、こうした補助器具の販売店のほうへの周知というのが大分、今、浸透しておりまして、そういう方々からの問合せも近年増えてございます。また、令和元年度から、メディアですとか、雑誌などにも取り上げられるというようなところで、補聴器に対して着目されているといいますか、そういったところが実績の増の理由というふうに考えてございます。

今後につきましては、これまでどおり経年の変化をしっかりと捉えまして、適切な予算要求、予算編成に反映していきたいと考えてございます。

以上でございます。

武田健康推進課長

がん治療のアピアランスケアに関する御質問でございます。

こちらは、令和3年度の見込みが36件、実績が51件となっております。その前年、令和2年度の実績は29件でございますので、増加傾向にございまして、その原因としては、まずアピアランスケアそのものが一般社会にも認知されつつあるということもあるかと存じます。

今後の方向性といたしましては、区報にもこの事業は定期的に上げているんですけれども、定期的にこういった周知をするということ、ホームページの周知を続けるということ、あと、この事業に関するチラシを作成しておりまして、主に区関連施設とがん診療連携拠点病院、14の病院に置いてございます。御申請いただく患者さんは、主にこの連携拠点病院で治療をされていて、そちらで治療されている方が申請されることが多いのですが、連携拠点病院以外の病院で治療を受けておられる方も御申請されているケースがございますので、そのあたりを調べまして、この事業を必要とされている方に届くように、より詳しく知っていただけるように周知を続けていきたいというふうに考えております。

以上でございます。

梶谷委員

区民ニーズの高い事業に関しては、今後も利用しやすい環境整備、そして周知を引き続きよろしくお願いいたします。

以前より、区民サービスとして導入をしてほしいと考えておりました本区庁舎内のフォトスポットについて要望をさせていただきたいと思います。

近年、婚姻届の提出時や母子手帳交付時など、様々な記念日に写真の思い出が残せるようにフォトスポットを設置している自治体が多くあります。本庁舎中央入り口にある中央区役所の表記の前で写真撮影をしている区民を何度も見かけたことがあり、私も婚姻届を提出した際は、中央区役所の表記の前で記念撮影をした思い出があります。

国立市では、御縁があって転入された方や結婚や出産などの記念すべきライフステージを迎えられた方を歓迎し、お祝いするために、市役所庁舎内に記念撮影パネルを設置しました。日付も掲示されているため、見返した際に日付の確認もできるようになっております。さいたま市中央区役所では、さいたま市中央区役所婚姻届提出記念写真サービスということで、婚姻届を提出された方に、記念写真の撮影と、撮影した写真をその場で印刷し、記念台紙に入れてお渡しするサービスを開始しました。

多くの自治体が様々工夫をしながら設置しているフォトスポットについて、本区の御見解を教えていただけますでしょうか。お願いします。

清水区民生活課長

庁舎におけるフォトスポットについてですが、多くは婚姻届を提出される際に御希望があるのかなと思っております。本区の婚姻届受理件数、令和3年度は3,387件ございました。これは区民の方以外の方もかなり多くの方が来られる。また、縁起のいい日に集中して来られるというところがございます。

一方、お祝いのフォトスポットがあるといいなというお声は、全く聞かないわけではないですが、私どもの区内というのは非常にフォトスポットが区内中にあるようなところというのを承知して来られるのかなというところもありますし、また、本庁舎と出張所の今の状況を見ますと、そういったスポットを常時設置できるような場所が、外壁も含めて、今の状態ではないかなと思っております。そうしたことから、そういったことがあるといいということはあると思うんですが、やはり皆さん事前にお調べになって来られるというところから、さほど声が上がっていないところを見ますと、先ほど申し上げたとおり、区内でそういうところをもう既に決めて来られる方が非常に多いのではないかなと思っております。全く必要がないというふうには考えてございませんので、今後の検討課題とさせていただきます。

以上でございます。

梶谷委員

御答弁ありがとうございます。

最近はスマートフォンで手軽に写真が撮影できますので、記念に残る日として写真を残したいと思う方は多くいると思います。外壁も含めて、設置場所について厳しいとのことでしたが、ぜひ今後検討していただけるとうれしいです。

令和4年度行政評価、55ページによると、区営指定喫煙場所について、植栽による区画からパーテーションを3カ所設置したことにより、区画外での喫煙や受動喫煙が軽減したという記載がありました。さらに、令和3年度に民間指定喫煙所が6か所増えたことも記載されております。

現在の本区内の指定喫煙所は全部で何か所あり、公園に設置されている指定喫煙所、植栽、パーティション、コンテナの数、そして民間指定喫煙所の設置数について、それぞれ教えてください。

現在、植栽による区画を行っており、今後、パーティションやコンテナを設置する予定がある場所があれば、何か所か教えていただけるとうれしいです。

黒田受動喫煙対策担当課長

私のほうから、指定喫煙場所の数について答弁させていただきます。

令和4年10月1日現在、区内における指定喫煙場所の数は全部で43か所になります。このうち、公園内に設置している喫煙場所の数につきましては、植栽、これは仮設のパーティションも含みますが、植栽が5か所、それからパーティションによる区画が4か所、コンテナによる区画が3か所となっております。また、民間の指定喫煙場所の数につきまして、同じく10月1日現在で27か所となっております。

また、植栽のパーティションなりコンテナの環境改善ですが、今年度につきましては、築地川祝橋公園は、今、植栽で囲ってある、また数寄屋橋公園については、仮設のパーティションになっておりますが、数寄屋橋公園についてはコンテナ型、祝橋公園につきましてはパーティション型に環境改善を行っていく予定となっております。今後の、植栽からそういったものへの環境改善につきましては、基本的に、植栽ですと煙が漏れたりということもありますので、今、植栽で設置している喫煙場所につきましては、極力コンテナ型に変えていきたいというふうに考えております。ただ、設置場所によりましては、一部橋の上ですとか、あとは川のへりですとかというところもありますので、そういったところにつきましては、パーティション型のほうを設置していくということで考えております。

以上でございます。

梶谷委員

たばこに関しては、吸う人と吸わない人が気持ちよく利用できるよう、環境整備については今後も大きな課題となってくると思います。特に、公園に設置している区営喫煙所に関しては、利用者に子供も多く、受動喫煙防止に今後も努めなければいけないと思います。今後も力を入れてほしいと思います。

区営指定喫煙所内に中央区たばこルールのチラシを設置している喫煙所があり、チラシが入っているケースが既にぼろぼろになっており、中のチラシもよれよれになっておりました。手に取りやすい工夫、さらに喫煙所内でポスター掲示も行うなど、さらなる中央区たばこルールの周知活動に力を入れていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか、御見解を教えてください。

黒田受動喫煙対策担当課長

指定喫煙所内におけるリーフレット等、破損している部分があるということで、そういったリーフレットなり、マップが設置してあるんですけれども、通常、日々の巡回パトロールの中で、そういったものが不足している場合については、随時補充をするということで運用しております。委員の御指摘がありました指定喫煙場所を早急に、そういったことがあるか確認をさせていただきまして、そういう状況のものについては、早急に適切に対応させていただきたいと思っております。

また、指定喫煙場所内におけるポスターによる周知ということですけれども、今、指定喫煙場所、特にコンテナ内におきましては、ある程度、中央区のたばこルールを理解していただいている方が吸っているという観点から、どちらかというと、ポスターというよりはリーフレットなり、喫煙所マップを配置しまして、お持ち帰りいただけるような形の周知を行っているところであります。一方、ポスターにつきましては、路上喫煙がひどい場所にラミネート加工した路上喫煙禁止のポスターですとか、あとは、そこにQRコードをつけまして指定喫煙場所が分かるような対策、それから、毎年5月に江戸バス内の中づりですとか、広報掲示板のほうで、中央区のたばこルール等を周知させていただいております。

こういったことから、今後ともいろいろな場所で効果的な周知方法については、いろいろ検討してまいりたいと思っております。

以上でございます。

梶谷委員

先ほど私が指摘しましたリーフレット等のケースと、リーフレットが破損していたのは、区役所の目の前の場所なので、早急に確認していただければうれしいです。

今後も、中央区たばこルールの周知徹底をよろしくお願いいたします。

最後に、敬老買物券贈呈事業の中にある全国取扱店共通すし券に関して、すし券取扱店が佃地区にないことで、利用したくてもできなかったと区民の方から御相談がありました。以前は佃地区にもあったそうなのですが、現在は月島三丁目まで移動せねばならず、利用の不便地域に関しては、取扱店について、今後の拡大の予定があれば教えていただければうれしいです。足が悪く、移動が困難な高齢者のために、デリバリーを行ってくれるすし店についても、そういうすし店があれば周知をお願いしたいと思いますが、御見解も併せて教えてください。

早川高齢者福祉課長

敬老買物券贈呈の中で、77歳の喜寿、88歳の米寿をお祝いしまして、5,000円分のすし券を贈呈している事業についてでございます。

こちらの事業は、全国取扱店共通すし券を利用している関係上、こちらに加盟している店舗のみ利用できるという状況になってございまして、現在、佃地区にそうしたすし店がないということでございますが、区のほうから、こちらに加盟してくださいという働きかけというのはなかなか難しい状況にございます。そういう意味で、すし店は、基本、出前等にも対応しているというふうに考えてございますので、そうしたものの御利用、また、最近ですとテイクアウト等にも対応なさっているという話も伺っております。そうしたものを御利用いただくよう、周知を図っていきたいと考えてございます。

以上でございます。

梶谷委員

ぜひ今後、デリバリーのできるすし店について確認をして、周知できるように工夫をしていただけると幸いです。せっかくのお祝いの事業ですので、使いやすい工夫を今後もよろしくお願いいたします。

以上で私の総括質疑を終わります。

梶谷委員

★態度表明

令和3年度中央区各会計歳入歳出決算の認定に対する立憲民主党新風会の態度表明を行います。

今回の令和3年度の予算では、「コロナを乗り越え、輝く未来を切り開く」と題し、施設改修等の実施時期を見直すなど、財政負担の平準化を図り、これまで蓄えてきた基金の活用や地方債の発行など財源確保を講じ、区民サービスに影響が生じないよう努めた予算編成でした。

決算審査においては、中央区基本計画2018に掲げる9つの基本政策の中で、予算編成時の新規22事業、充実20事業、継続30事業の主要事業を基に、補正予算で新たに追加された新規事業についても質問をさせていただきました。

企画費・総務費では、新規事業、280メガヘルツ帯域を活用した緊急告知ラジオの導入の半導体不足による影響を確認し、今後の方向性について質問をいたしました。さらに、新規事業、防災区民組織等への非常用電源確保の支援に関連して、高層住宅防災対策である防災対策優良マンションの認定、防災マニュアル作成について現在の取組状況を確認し、課題等を確認いたしました。

区民費では、充実事業、学校施設等を活用したスポーツ開放の拡充の新たに開始された拡充部分をはじめ、継続事業、ビジネス交流フェア、中央区まるごとミュージアムでは、新型コロナウイルス感染症の影響による決算額、事業内容への影響の確認、そして本区の保養施設の受動喫煙対策について質問をいたしました。

福祉保健費では、新規事業、保育園児のための公園送迎バスの運行、保育入園に関する説明動画の配信について決算額の確認をし、今後の方向性について要望と併せて質問をいたしました。さらに、充実事業、保育士資格取得支援事業、新生児誕生祝品の追加支援、避難行動要支援者対策の推進について執行状況の確認をし、事業のさらなる継続をお願いいたしました。

環境土木費では、新規事業、鉄道駅総合バリアフリー推進事業補助の今後の計画、充実事業、「中央区の森」森林保全活動地域の拡大では、充実部分の決算額の確認をし、「中央区の森」事業について質問をいたしました。重点事業の環境にやさしい道路の整備、にぎわいのある道路の整備、道路環境(シンボルロード)の整備、水の都プロジェクトの推進については、工事における契約差金や工事の変更などによって生まれた不用額の確認をしました。

教育費では、新規事業、児童・生徒に対するアセスメントの実施で導入されたhyper-QUテストの成果や今後の拡充について確認し、充実事業、学習力サポートテストの実施では、新たに英語教科が追加され、実施状況について質問いたしました。重点事業、子どもの居場所づくり推進事業のプレディについては、現在の課題をはじめ、今後の想定利用者登録者数から放課後の子どもの居場所の今後の重要性について確認し、さらなる環境整備について要望させていただきました。補正予算で追加された新規事業、多様な集団活動等利用者支援事業では、執行率の低さから見える制度の複雑さ、課題を取り上げ、今後の改善を要望いたしました。

総括では、台風の初動態勢の確認を含む災害対策、緊急一時保育援助事業の環境整備、区民ニーズの高かった事業について確認、受動喫煙対策のさらなる強化を要望し、さらに、区民の方から伺った御意見や要望を踏まえて質問をさせていただきました。

いずれも、首都東京の中心都市であると同時に、江戸時代からの歴史と伝統が連綿と続く本区ならではの特性に資する事業ばかりであり、今後とも区民の皆様への行政サービスとしてさらなる充実を図っていただきますよう、よろしくお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症により、人類の行動形態が大きく変化し、デジタルトランスフォーメーションが目まぐるしく進化する中で、今後ますます、本区としても常に一歩先を見据えた行政運営が求められると思います。

最後に、本決算特別委員会において、私の質問内で提案した内容や意見について、子供たちから高齢者の方々まで、本区に暮らす全ての方々が笑顔で安心・安全な暮らしを送ることができるよう、少しでも区政に反映していただけることをお願い申し上げ、令和3年度中央区各会計歳入歳出決算に対する同意の態度表明とさせていただきます。

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