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議事録records

令和4年 子ども子育て・高齢者特別委員会(11月11日)

理事者報告

1.福祉施設の指定管理者の評価結果について(資料1)
2.民間学童クラブ運営事業者の決定について(資料2)
3.「相生の里」のPFI事業に係る事後評価及び次期事業手法について(資料3)

議事録

梶谷委員

私からは、資料1から質問をさせていただきたいと思います。

資料1の指定管理者の評価結果によれば、区立堀留町保育園の個人情報保護の管理等の評価が、昨年の2よりは向上したものの、5段階中の3の評価になっております。令和元年度、2年度に、個人情報の管理に不適切な点があったことを踏まえ、新たに保護者からの提出書類の処理についてロールプレイング形式での研修を実施し、職員の意識向上及び再発防止に努めていると評価のポイントに記載されています。現状、職員の意識向上、意識改革に力を入れていると思いますが、これまで区としてどのような指導や対策を取られ、改善されたのか、そして今回3という評価になった考え方を教えてください。

石戸子育て支援課長

堀留町保育園の指定管理者評価についてでございます。

委員御紹介ございました、事業運営の個人情報保護の管理等の件でございますが、御紹介ありましたとおり、こちら個人情報の保護の対策につきましては、資料記載のとおり様々な取組を行っている中で、内容は、他の園と遜色ない状況となっているところでございました。

しかしながら、令和元年、令和2年と、引き続き2年にわたりまして、保護者からお預かりした個人情報の書類を紛失するという状況でありました。区におきましては、そういった事例を踏まえまして、個人情報管理の改善指導の報告等の指導を行い、対策計画の提出を求めたところでございます。具体的には、先ほど御紹介ありましたロールプレイング形式の研修等ございますが、その前に、やはり保護者からの提出書類の受渡し方法の明確化ということの改善対策の徹底ということで、お預かりした書類を色つきのホルダーなどを活用するなり、また、予期せぬときでの提出というところがありますので、様々な行事における職員の受付態勢の見直しというところを取り組んでいるところでございます。また、先ほどロールプレイング方式の研修も含めてですが、年2回の全職員向けの園内研修の実施や、事業者本部におけます再発防止策の継続的なサポートの実施というところを事業者として取り組んでいるところでございます。

区といたしましても、例年二、三か月程度で一度定期的な園訪問を行っているところでございます。その際に、現状の再発防止策の取組状況などを適宜確認しているところでございます。現在、取組状況について、その後しっかりと個人情報の管理の適正化が図られているところで、継続徹底されているというふうに認識しているところでございます。

今回の評価3点の考え方でございますが、こちらの個人情報の管理の取組については、他園と同様に、取組状況自体は4点の評価と考えてございます。そうした中でこの間、令和元年、令和2年と立て続けに紛失ということで、それぞれ令和元年に4点から3点、そして令和2年に3点から2点という評価に落としたところです。今回令和3年度、継続的な適正化の徹底が図られていることですが、やはり2年連続というところの重要性を踏まえまして、取組状況は4点相当でありますけれども、まずは今年度は1点加点し3点ということにし、さらに、今年度、令和4年度、引き続き適正な取組が図られているようであれば、来年度もう1点加点して4点というような評価を考えているところでございます。

以上でございます。

梶谷委員

詳しくありがとうございます。

現状は、ほかの園と同じくらい対策が取られていて、継続徹底されているということで、取組状況自体は4の評価ということで認識をいたしました。

今後も、足りない点があれば速やかに改善、同時に職員の意識向上、意識改革を前に進めていただきたいと思います。

次に、リハポート明石の安全対策について、昨年の4からさらに下がり3という結果になっています。問題は、コロナ陽性者が発生した際の対応手順が確立されていない点と指摘されています。2019年年末以来、新型コロナウイルスとの闘いの日々が続いており、本区においても、保健所、医師会等との連携の下、対応していただいておりますが、リハポート明石がなぜ令和2年度に引き続き、対応手順が確立されていないのか、感染状況が職員間で正しく共有されていないことは重要な問題だと思いますが、現状、課題は何なのか、可能な範囲で教えてください。

早川高齢者福祉課長

リハポート明石におきます安全対策といった部分でございます。

さきの福祉保健委員会でも同様の御答弁をさせていただいておるところですけれども、リハポート明石、令和2年度に複数名のコロナ陽性者が発生したということで、そのときに感染症対応手順を確立して、しっかりと手順を策定したところでございます。しかしながら、令和3年度のちょうど3月29日に初めて陽性の入所者が発生しました。保健所への報告等はきちんとできていたんですが、そのときに、区のほうへの報告、いわゆる濃厚接触者の特定等の報告がしっかりと定まっておりませんで、その間、無症状者ですとか偽陰性といいますか、そのときはまだ陽性でなかった方々から広がりを見せてしまいまして、結果的に4月16日まで、年度をまたいでですけれども、入所者22名が感染し、クラスター化してしまったという状況がございました。

こうしたことを受けまして、東京都の実地疫学調査チームによる原因調査ですとか技術的な支援を受けまして、現在では、しっかりとした施設面でのゾーニングですとか防護服の着脱、そうしたものも確立しているんですけれども、昨年度は、そうしたことがしっかりとまだできておりませんで、こうした状況になってしまいました。その結果、評価は3とさせていただいたところでございます。

以上でございます。

梶谷委員

ありがとうございます。

現在は対策されており、対応できているとのことで認識いたしました。

次に、マイホームはるみの適正な人員配置について、前年度と同様3という評価になっております。リーダー層と現場職員のコミュニケーション不足に一定の改善は見られるものの、職員の不足や入れ替わりが多いこと、業務均等化が図られていないこと等の課題が指摘されています。体力を使う職場である上に、新型コロナウイルス感染症も加わり、介護現場で働く方々は、極めて厳しい労働環境を強いられていると思います。

同僚や上司との人間関係は、介護現場だけでなく、あらゆる現場において結果に直結する重要な要因であり、職場でのコミュニケーションの質の向上が求められます。同じ職場で働く人々がお互いを信頼し合い、認め合い、思いやる職場環境が、例えば介護現場においては、サービスを利用する方々の安心・安全につながると思います。職員の資質の向上の評価ポイントでは、職員の意欲活性化を目指していると記載されていますが、本区として、マイホームはるみの職場環境や職員の資質の向上に向けて、今後どのような指導、対応を考えておられるのか教えてください。

早川高齢者福祉課長

マイホームはるみにおきます介護現場、職員の資質の向上についてでございます。

やはり入所者の方々に適切なケアをしていただくためには、職員の質というのは非常に大切な問題であるというふうに認識しております。ここにも記載させていただきましたが、昨年度は、マネジメント層の方と職員との間で意思の疎通等がうまくいかずに、大量に職員が退職してしまったといったことが起きまして、なかなか職員の質が保てなかったといったところが課題となっていたところでございます。

区といたしましては、定期的に指定管理者と話合いの場などを持ちまして、人数はもとより、質の確保というものをきちんと指導しているところでございまして、そういう中で、しっかりとした体制を整えると。さらには、研修ですとか、そうしたものが非常に大切になってございます。資格は持っていますので、最低限のところのスキルは持っていると思いますが、やはり事故等があると一番いけませんので、リスクマネジメント研修というものに現在は力を入れておりまして、これまではやっていなかったんですが、今は四半期に1回実施しまして、また、ヒヤリハットのような事例、事故にはならなかったけど危なかったといった事例があった場合には、職員間で情報を共有しまして、そういうことが起きない、未然に防ぐ、そうした取組も行っているところでございます。また、合同研修といいまして、マイホームはるみとマイホーム新川、法人は違うんですが、一緒になって研修を行うことで、それぞれのよい取組を共有するですとか、そうしたことも行っておりますので、引き続き区といたしまして、職員の質の向上がしっかりと図られるように指導してまいります。

以上でございます。

梶谷委員

使命感とやりがいを持って職員の方々に働いていただけるよう、また、職員の士気向上が利用者の方々へのサービスの向上につながるのだという認識の下、本区として、マイホームはるみの職場環境や職員の質の向上に向けて、積極的に指導改善に取り組んでいただけるよう、よろしくお願いいたします。

以上です。

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